日田の雨
日田の初日は日中から雨天。天気予報どおり。それでもわずかな望みを胸に雨が上がることを願っていたけれど、むなしく雨は降り続いた。
花火の打揚決定は打揚開始の15分前、19時30分。こんな間際まで開催の可否決定を引き延ばす花火大会も他ではあまり聞いたことがない。観光地故のギリギリの選択を迫られての判断だったのだろうか。
毎年、この日田川開き観光祭の目玉となる花火を待ちわびて、多くの観光客が多くやってくる。なかには旅館に泊まって屋形船に乗船し、酒宴を開き鮎に舌鼓という豪遊派もいる。そんな宿泊客もいるなかで、花火が見られなければこの日にかけた意味が薄れてしまうのだろう。
今や日田名物となった体感花火。この日ばかりは花火+屋形船でなければならないのは観光客だけに限らず、花火愛好家にとっても同じ想い。大会本部はこの日の為に遠方から来られた方々のことも考慮し、雨天強行決行という苦渋の選択をせまられたのかもしれない。
ところで、今年も去年に引き続き、2日間とも観覧することができた。
初日は前文のとおりあいにくの天候となり、下の速報を見ると全く写真にならないのがおわかりいただけると思う。
撮影地点において眼下を流れる三隈川では、上空は雲ってはいたものの朝までは日田らしく鮎釣りの光景が見られるなど穏やかであった。けれども一転して午後から雨が降りだし、夕刻には川の水量も増し濁流へと変わっていった。
そして、いざ打揚開始になっても雨は降り止むことなく撮影の障害となり、レンズに付着する雨の雫を拭っても拭っても拭いきれず、とめどなく降りかかる最悪の状況。明日は天候回復するのだからやめておけばいいものの、打揚側も強行打揚ならば撮影する側も強行撮影。
結果、収穫はこの様な状況下であったので全滅。これといって雨天時の備えもないのに撮影などすべきでないと思い知った。
そして2日目の翌日は昨日の雨がウソのような快晴。この青空が1日いや、半日でもよいから早く前倒しでやってきていればと苦々しく仰ぎ見た。

仕切りなおしとなった2日目の夜は南西の風でまずまず順風。このままでいけばクリアに見えると踏み、昨日と同じ撮影地点で問題ないことを確認して臨んだ。
ところがである。打揚開始前半はよかった。というよりも全般的に風向きはほぼ順風であったけれども、特に後半は何故か煙まみれとなった煙ON花火状態。花火はクリアに見えているのに逆風でもないのに何故こんなに煙が溜まるのだろう。雨上がりでまだ湿度が高いせいだろうか。何故こんなに白色なのだろう。何故こんなに大量発生するのだろう。つまらない疑問が湧き上がる。
初日2日目通して思ったほど得られない結果となった日田。今年は風向き重視で屋形船を前景としない初めてのケース。
初日が満足いく撮影であったならば、2日目は風向き無視の冒険で屋形船を取り入れた撮影も出来たかもしれない。それだけに初日の雨は惜しい。
最後に、当然のことながら雨天だと体感花火はその度合いが半減することも判った。プログラムに体感花火と謳っている以上、絶好の条件の下で打ち揚げられることが望ましいけれど観光地である以上、そうもいってられない事情があるのだろう。
来年もまた訪れて、今度こそ好天のもとでぜひ体感したい。
以上、ボツネタ写真集でした。



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